-ロレアル-ユネスコ女性科学賞 国際新人賞-

2000年に新たに創設された、ロレアル財団主催のプログラム。
科学者としてのキャリアをスタートしたばかりの若手女性研究者功績に焦点を当てています。
「国際新人賞」では、ロレアル-女性科学賞のプログラムに参加している250以上の国や地域の若い才能の中から、
最も有望な女性科学者15人を選出しています。各国で展開されている若手研究者を対象にしたプログラムの受賞者から1名が選出され、
その後応募があった候補者から国際的な選考委員会によって15名が選出されます。

受賞者には15,000ユーロの奨学金が授与されます。またさまざまな研修に参加する機会を得ます。

日本人受賞者

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2019年
野元 美佳 のもと みか
2018年4月~ 名古屋大学 遺伝子実験施設 助教
(2018年度「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」受賞)

世界中で毎年約35%の主要作物が収穫前に病虫害により損失しており、作物の安定供給が課題となっている。本研究は、植物の免疫機能を解析するために必要なタンパク質を準備するにあたり、試験管の中でタンパク質を合成する無細胞タンパク質合成系の開発に成功。この手法により大規模な実験を行うことが可能となり、さらに遺伝子発現解析を行うことによって病原菌に対する免疫の主要制御因子NPR1タンパク質が虫害への防御応答を抑制することを世界で初めて明らかにした。本成果は、NPR1タンパク質の機能を調節することによって、病原菌と虫害を防御できる強い植物の創出につながり、世界中の作物被害の軽減に貢献する。

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2018年
小川 由希子 おがわ ゆきこ
2017年4月~ 物質・材料研究機構 構造材料研究拠点
(~2017年8月 日本学術振興会特別研究員 SPD、
 2017年9月~ 物質・材料研究機構 研究員)
(2017年度「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」受賞)

自動車の燃費改善、電子デバイスの携帯化、医療装置用材料としての新たな利用において材料の軽量化がこれまで以上に求められている中、本研究では、マグネシウムにスカンジウムを加えることでマグネシウム合金においては不可能と見なされていた構造変化の利用による機械的特性の制御を実現した。これにより、従来品に比べ加工性と強度のバランスに優れたマグネシウム合金を得ることに成功。また、この研究過程で変形させても特定の温度や電流により形状が元に戻る形状記憶特性という、マグネシウムでは考えられなかった機能性を世界で初めて発見した。

 

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2016年
向井 理紗 むかい りさ
徳島文理大学 香川薬学部 博士研究員
(2015年度「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」受賞)

ウイルス感染が原因となって発症する白血病の一つである成人T細胞白血病(ATL)の発症機構の解明に貢献。このウイルスは、母乳を介して母親から子供に感染し、感染者は日本では約100万人、世界では約2,000万人に上る。これまでATLの発症にはウイルス由来のタンパク質が関与していると言われていたが、体内でどのように作用するかは明らかになっていなかった。本研究では、発がん過程においてこのタンパク質が細胞のがん化を制御し、ウイルス自身の生存および長期感染に寄与していることを発見した。

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2014年
小澤 未央 おざわ みお
九州大学大学院 医学研究院環境医学分野
久山町研究室 学術研究員

福岡県福岡市東部に隣接する久山町の高齢住民を対象に認知機能に関する高齢者調査を実施し、食事で軽度認知機能障害(認知症の前段階)を予防できることが認められた2つの研究成果を成し遂げた。留学先のロンドン大学では、現在進行形の追跡研究で収集した食事調査と認知機能検査の情報に加え、新たに脳画像の情報を用いてミネラル摂取などの食生活が軽度認知機能障害に与える影響を研究する。

For Women In Science グローバルで展開する女性科学者支援

フランスに拠点を置くロレアル財団が展開する「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」、「ロレアル-ユネスコ女性科学賞 国際新人賞」と日本ロレアルが展開する「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」を通して世界中の女性科学者を支援しています。